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外から見てもその雄大な佇まいに圧倒されるコロッセオ。
内部に入ってみて、またしても古代ローマの人々の
高い技術力に舌を巻く思いでした。
5万人もの人数を収容できたという巨大な闘技場を
ぐるりと見まわしてみると、どれほど緻密な計算がなされたのか、
美しいとさえいうことのできる構造だったことがわかります。
中心部分は、かつては地下にあった施設がむき出しになっていて、
その部分からも様々な工夫がなされていた様子がうかがえます。
そこには猛獣の檻、囚人を収容する場所、
剣闘士の控室などがあったのだそうです。
その中心部分をぐるりと囲むように幾重にも通路が巡らされており、
その上に4階席までの観客席が造られていました。
客席の高さは、身分に応じて分けられていたそうです。
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外壁が不自然な形に切り取られたようになっている部分は、
闘技場として使われなくなった後、
教会や神殿を建てる際の建築資材として
切りとられていった跡だそうです。
フォロ・ロマーノの遺跡群の中を歩きました。
上から見下ろした遺跡群は、
地面から見るとより一層巨大さを感じます。
この中に自分が立っていることが信じられないような、
そんな広場でした。ひとつひとつの遺跡について、
それぞれエピソードがあったのでしょうが、
ただ眺めて歩くだけでも充分に
古代ローマ帝国時代を感じることができる空間です。
なにぶんガイドさんなしの旅行だったので、
そういったことを説明してくれる人がいません。
パンフレットや展示してあるものを読むか、
運よく近くで日本人観光客の団体を相手にした
ガイドさんがいたら、聞き耳をたてて説明を聞くしかないのです。
帰国後にもう少し詳しく調べてみると、
他にも様々な工夫のあったことがわかりました。
コロッセオには開閉できる日除けとしての天井があったこと、
人力で巻き上げるいわゆるエレベーターのような
機能を持った設備があったこと、客席の通路は万一の時、
身分の高い人が優先的に避難できるような造りになっていたこと、
完成初期にはローマ水道から水を引き、
奴隷たちに模擬海戦をさせていたことなど。
フォロ・ロマーノの遺跡のそれぞれについても、
名前や誰がいつどのようにして
建てたのかなどを知ることができました。
「ローマにある古代の巨大円形闘技場」という、
ごくごく基本的なことだけしか知らずに現地を訪れるのと、
そういったある程度の知識を持って行くのとでは、
大きな違いがありますし、現地で見る目も変わりますよね。
南の島のようなリゾート地に、ただビーチでのんびり
楽しむために行く旅行ならともかく、
こういった歴史的背景をもつ地を訪れるには、
事前にもっと勉強が必要だと痛感しました。
もちろん、何も知らずに行って初めて発見する喜びもあるでしょうが、
あらかじめ少し勉強しておくと、観光も一味違う気がします。
長い歳月を経てきたコロッセオ、一度は忘れられ土砂に埋もれた
フォロ・ロマーノの発掘された遺跡群を現代まで大切に保存し、
世界中の人々に公開してくれている
ローマの人々に感謝したいと思いました。
これまでにいろんな国を旅行して様々な観光地を訪れましたが、
これだけたくさんの人がひとつの観光地に
集まっているところを見たのは、
ローマが初めてのような気がします。
インドネシアはジャワ島のボロブドゥール遺跡でも
相当な人の数だと思いましたが、ローマはそれ以上でした。
特にコロッセオには文字通り、
世界中から人々が集まっているという感じを受けました。
古代と現代が邪魔し合うことなく見事に
調和して生きているローマの街。
二日間観光しただけでもわかりました。
世界中の観光客を魅了してやまない、
まさに「永遠の都」の名にふさわしい街を、
住んでいる人々がとても誇りに思っていることが。
私たち日本人も自分たちの故郷を誇る心、
ローマに比べると短いながらも積み重ねられてきた
日本の歴史や風土を大切にする心を
見習いたいものだと思います。
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