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日本人のみならず、一度はその青い色を見てみたいと、
世界中の方が思うでしょう。ナポリの南、
ティレニア海に浮かぶ小さな島に、
世界自然遺産にも登録されている「奇跡の青」があります。
ナポリのベヴェレッロ港からフェリーで1時間15分。
カプリ島のマリーナ・グランデという港に到着しました。
小さな島に不似合いなほどの観光客の数です。
殆どの方のお目当ては、青の洞窟でしょう。
入り口まで行ってみなければ、
洞窟に入れるかどうかわからないといいます。
その宝石のような青い色を見られるかどうかは、
天候と波次第。まさに運任せです。
ただ、カプリ島までの船があまり揺れなかったことで、
その日の波はあまり高くないと感じていたので、
否が応でも期待は高まっていました。
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洞窟に入れる確率は春から夏に向けて
だんだん高くなり始めるとパンフレットにありましたが、
4月の入場率の数字を見ると、半々というところです。
冬場はほぼ見られないとのことでした。
私たちがカプリ島を訪れたのは4月の上旬でしたから、
まさに確率は五分だったでしょう。
青の洞窟の入り口にたどり着くまでのルートで、
ひとつおすすめできることがあります。
旅行の前に収集した情報によると、
カプリ島までのフェリーや水中翼船が相当揺れること、
青の洞窟まではボートに乗り換えること、
洞窟の入り口でさらに小さな手漕ぎ船に乗り換えること、
洞窟に入る順番待ちをする間もずっと船の上にいること、
その結果船酔いしてしまう方が非常に多いことなどがわかっていました。
自分自身は平気です。博多から釜山へ夜通し乗っていたフェリーでも、
石垣島から西表島までの高速フェリーでも、
オーシャンラフティングともいわれるバリ島での
ドルフィンウォッチングのボートでも、
グレートバリアリーフのグリーン島へのクルーズでも、
船酔いはしませんでした。ですがどの船も非常に揺れて、
まわりは船酔いで苦しむ人だらけ。
ある意味では悲惨な眺めでした。
自分が酔わなくても、
まわりの人が船酔いで苦しそうにしているのを見ているのは、
あまり気持ちの良いものではありません。
カプリ島に行くにあたって、
過去の経験からきっとまわりで何人かは
そういう方が出るだろうと予想できました。
それを避けたくて、
何か良い方法はないものかと調べたのです。
見つけました。カプリ島まではどうやっても
船で行くしかありませんが、
その後のボートへの乗り換えと待ち時間を
船上で待たなくても良いルートがあったのです。
カプリ島のマリーナ・グランデ港でフェリーを降りたら、
すぐに「フニコラーレ」というケーブルカーに乗ります。
かわいらしい車体の情緒ある乗り物です。
片道5分程度で島の中心であるカプリ地区に到着しました。
高台にあるカプリ地区からの眺めは、実に爽快でした。
眼下にティレニア海が青くきらめいて、
左手にはソラーロ山の尾根に白い雲がかかり、
島の緑の中にぽつぽつと真っ白い壁の家々、
日差しを浴びて黄色く輝くレモンの実が見えます。
この島には歴代のローマ皇帝たちも別荘を構え、
イタリア人にとっても憧れの屈指のリゾートアイランドであるといいます。
もしも青の洞窟に入れなくてもこの景色を
見られただけで充分だと思えたほどの眺望でした。
今も忘れられない旅の景色のひとつです。
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