カプリ島

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ティレニア海に浮かぶ小さなカプリ島で、
カプリ地区からの絶景と青の洞窟という前菜と
メインディッシュを存分に堪能した私たち。
あとは、デザートをのんびり楽しむことに専念します。
青の洞窟へ行ったルートを逆さまに、
アナカプリ地区まで戻りました。
ちょうど空腹を覚えてきたところ。
おいしそうなにおいと楽しそうな
おしゃべりが通りまで溢れていました。

さて、どこのお店に入ってみよう。
2階にテラス席があるお店が見えました。
あそこで食べたら気持ち良さそうです。
階段を上って入ったお店は、なかなかの盛況ぶりのようでした。
明るい店内でみんな楽しそうに食事しています。
店員さんにあそこが良いというと、
快く風通しの良いテラスの席に案内してくれました。
日除けの屋根の隙間からこぼれてくる日差しでさえ眩しいほどです。

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カプリの景色

イタリアに来てから食事時にはいつもワインを飲んでいましたが、
この陽気で今日はビール気分。イタリアで初めてのビールです。
クロケッタ(コロッケ)、サラダ、カルツォーネなどを頼んで、
美しい青を見せてくれたカプリ島の自然に乾杯しました。
運ばれてきた巨大なカルツォーネには、
思わず隣の席の外国人観光客の方たちも笑みをこぼしていました。
ピザカッターの刃を入れてみると、
とろけて出てくるたっぷりのチーズに半熟の卵、
トマトにハムに具だくさんで、ボリュームも味も大満足でした。



楽しい食事を終えて、あたりを散策しながら
何か記念になるものを買いたくて、
足の向くままにお店を見てまわりました。
あるお土産物店で、この島の名産品だという
お酒を試飲させてくれました。
「レモンチェッロ」というレモンのリキュールです。
甘くてレモンの香りが爽やかで、とてもおいしいお酒でした。
ただ、アルコール度はかなり高いものです。
現地の人々はこれを冷凍庫で冷やして、
食後酒としていただくということです。

島の家庭では皆さん手作りされるということでした。
日本の梅酒みたいですね。
お土産品として売られているレモンチェッロは
いろいろな形のボトルに詰められていて、
とてもかわいらしいものです。お土産に一本買いました。

他にもレモンを使ったお菓子や石鹸、香水など、
カプリ島ならではのおみやげがたくさん。
鮮やかな色彩で島の緑と海の青、
レモンの黄色もデザインしてある大小様々な
タイルやお皿なども並んでいます。
どこを向いても私の好きな色が溢れかえっているこの島は、
終始私の心を弾ませてくれました。

この次の日で私たちのイタリアの旅は終わりでしたが、
同行者が言いました。
「次にイタリアに来るなら、カプリ島は絶対泊まりで行きたい」。

ローマで2日ほど過ごした頃に同行者が言ったのは、
「思っていたほど悪くない」。これは、ローマがという意味ではなく、
「海外旅行が」という意味でした。そして、
イタリアを去る間際に出た言葉。

実は新婚旅行だった私たち。仕事などの都合で、
結婚するより先に新婚旅行となってしまったのでした。
付き合い始めた当初から飛行機は嫌い、
外国も嫌い、海外旅行になんて一生行かない、
新婚旅行は北海道と10年以上も言い張り続け、
生きている間に可能な限りいろんな国を旅したい私とは、
いつも意見が合いませんでした。

そんなかたくなな気持ちを変えてくれたのは、
真っ青なティレニア海に浮かぶ、小さなレモンの島でした。
ありがとう、カプリ島。いつか、きっとまた二人で行きます。