イタリア旅行記

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ローマは、誰でも知っている通り、
街全体が文化遺産であるといわれるほど、
歴史的な遺跡や芸術品の数々など、
本当に貴重な遺産が溢れています。


今回の旅をイタリアに決めた
大きな理由のひとつがこれでした。
私たちが旅した時点で、
世界遺産に登録されている自然遺産、文化遺産、
複合遺産のうち41件がイタリア国内のもので
(現在では43件)、世界最多を誇っていました。


偉大な芸術家であるレオナルド・ダ・ヴィンチの
名前を別名に持つフィウミチーノ空港から、
イタリア鉄道のレオナルド・エクスプレスに
乗ることおよそ30分。


ローマ市内中心部のテルミニ駅に降り立ったのは夜でした。
とりあえず、ホテルを探してチェックイン。
無事に宿に着いたところで時間も遅く、
翌朝からの市内観光に備えて早めに休むことにしました。

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ナヴォーナ広場 噴水



翌朝、ホテルのおいしい朝食でしっかりと腹ごしらえを済ませ、
予定の市内半日観光に出かけました。
日本語を話すことのできる現地のガイドさんが、
市内の見どころを半日案内してくれるというものでした。


集合場所のバルベリーニ広場を目指してホテルを出発。
天気も良く、暖かくなりそうな予感です。
昨夜は暗くてよくわからなかった街並みが、
活動を始めようとしていました。


地図を頼りに目印のバルベリーニ宮を目指し、
すぐそばのバルベリーニ広場に到着しました。
バルベリーニ宮は、某映画のロケにも使われたとのこと。
広場には、この半日観光ツアーの参加者と
思われる日本人が数人集まっていました。


予定時刻をやや過ぎて、
私たちがかすかな不安を覚え始めたころに、
ガイドさんは悪びれる様子もなく現れました。
おしゃべり好きなマダムといった感じの女性です。


簡単な挨拶と自己紹介の後、
バルベリーニ広場について話をしてくれました。
広場の真ん中には「トリトーネの泉」という噴水がありました。
ベルニーニの作であるそうです。
いざ出発。早速バスに乗って移動しました。


着いたのはナヴォーナ広場。
ローマの街にはいろいろな名前の「広場」が多くあります。
この楕円形の広場は、古代ローマ時代の戦車の
競技場跡であるということです。

見事な彫刻の噴水は、これもまたベルニーニの傑作といわれる
「四大河の噴水」とのこと。
広場周辺のお店では、開店準備が始まっているようでした。
噴水の前では、似顔絵描きのおじさんもそろそろ営業開始の様子です。


ここからは徒歩での観光でした。
ルイ9世のために16世紀に建てられたという
「サン・ルイジ・ディ・フランチェージ教会」、
「サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会」
というふたつの教会を訪れました。


後者は、知恵の女神であるミネルヴァの神殿跡地に
建てられたものであるそうです。
ローマで唯一のゴシック式の教会で、
2世紀にわたって建設されたという話でした。
言われてみると、先ほどの教会とは雰囲気が違います。


教会の前にもベルニーニの彫刻が施されたオベリスクが立っていました。
もちろん中にも名作といわれる美術品が多く収蔵されていました。

この半日ツアーで最も感動したのが、
このふたつの教会の間に訪れたパンテオンです。
まず、目に映る白い巨大な石の柱に目を奪われました。
現存している古代ローマ建築の中で最も
保存状態の良い建物ということですが、
その石柱は見事というほかありませんでした。


神殿の中に入るとさらに驚きます。
円形の堂の壁から天井へ向けて、
きれいな曲線が半球形のドームをつくっています。
てっぺんの丸い窓から、陽の光が差し込んでいました。


この建物には鉄柱が使われておらず、
石材だけで造られていると聞きました。
しかも、円形の聖堂の直径と、
床からドームの頭頂部までの高さが
まったく同じであるそうです。


古代の人が石でこのように美しいドームを
造ることができたということは、
数学の苦手な私には信じられないような話でした。


その後、コロンナ広場を見てスペイン広場まで歩いたところで、
このガイドさんによるツアーは終了しました。
おすすめのお店やこの後行きたい場所への道など、
それぞれの質問に快く答えてくれたガイドさんに、
もう一度お礼を言って別れました。